放射能土壌拡散シミュレーション

<放射性物質の土壌吸着伝搬シミュレーション>

地層はシルト砂土、 年間降雨量200mm、 放射性物質の半減期30年

1)地表面に3×10‐7 g/㎡の量のセシウム137が降下した直後(0day)
表面土壌25cmが汚染されているケース
2)セシウム137は地表から5mの深さまで浸透(730days)
地表土壌は依然として高密度汚染状態である
3)先端は地中15m近辺まで深く浸透して降りる(14years)
高密度な土壌は地中6m近辺に降りている
地表50cmの層では汚染は解消されつつある
4)建物の右側直下の地層には吸着されたセシウム137が依然として残っている(60years)
残ったいる粒子は少しづつ川の方向に向かって移動しながら減少していく
5)建物と川の中間地点での地表から10mの地層のセシウム137の残留密度変化
case1:半減期を考慮していない場合          case2:半減期を考慮している場合
6)120years間の川底から5m下の地層のセシウム137の残留密度変化
case1:半減期を考慮していない場合   case2:半減期を考慮している場合

<Q&A>

Q1.CTRAN/Wでセシウム137のような放射性物質の土壌浸透解析はできるのでしょうか?

A1. 地表に積もる放射能粒子が土壌に浸透拡散するシミュレーションが可能です。
散布農薬が地中深くに浸透して拡散する仕方に似ています。
浸透解析には、地層浸透流解析を同時に使用することになります。セシウム137の場合は、
土壌中半減期として30年を使います。
その他に、放射性物質の量、土壌の種類、拡散率、吸収率、粘性度、縦横方向拡散値が
パラメータになります。各パラメータは土壌の種類ごとに決まるため、きめこまかな解析が
可能です。

Q2.半減期が異なる放射性物質の解析はどうしますか?

A2土壌中半減期を変えることにより、固有物質に対する浸透拡散解析ができます。

Q3.雨水による放射性物質の移流拡散への影響をシミュレーションできますか?

A3標準搭載の不飽和帯解析機能を使用することにより、気候状況や森林等の地表環境データも取り
入れた移流拡散解析が可能になります。