記事:令和4年6月18日

ー 接ぎ木の奥義 ー
接ぎ木の適齢期は春。樹が養水分を吸い始めてから、枝が伸び始めるまでの時期のようだ。けれど夏でも、伸びた新梢の芽を切り取って接ぐ「芽接ぎ」という方法がある。春できなたったら、夏にこの方法がおススメとおっしゃる。目接ぎでは、芽の葉を少し残しておき、芽の下から皮を剥ぐように小刀で浅く切る。それを移植先の台木にT字型に切れ目を入れた樹皮の下にすべて押し込んで接ぎ木テープで固定する。一方、時期を選ばない「穂芽接ぎ」は、良く知られている方法だ。穂木が持ちやすいので葉はすべてちぎってもよい。上から下へ木質部ごとに切り込みを入れて厚く切った穂木を使う。このときの台木は、穂木に近い幅で上から下に切れ目をいれるのがよいと、専門家の話です。