記事:令和元年10月8日

「生産した年月」から4年もたっている。この肥料、もう使えない?

答え≫ 使える。でも、早く使うに越したことはない。

タネや農薬の場合はそれぞれ「有効期限」があって、あんまり古くなると発芽率が落ちたり、
効果が落ちると言われています。いっぽう肥料袋には、どこを探しても有効期限が書いてない。
保証書に書いてあるのは「生産した年月」だけだ。肥料に消費期限はないんだろうかーー。

専門家によると、肥料袋は基本的に密閉構造で、中の肥料の水分含有量はわずか数%に抑えられ
ている。通常は微生物によって分解されたり、化学反応して別の成分に変化したり、ガス化して
揮散することはなさそうだ。だから、肥料には有効期限が設定されていないと言う。砂糖や塩に
有効期限がないのと同じだと考えれば、わかりやすい。しかし、いったん袋を開けて、保存方法
が悪い場合は品質が落ちることもあるそうです。

肥料袋からわかること

植物の成長に欠かせないのが三大要素、チッソ、リン酸、カリ。
肥料袋には必ず大きく記載されています。例えば、表記14-14-14 。
順に、チッソ14%、リン酸14%、カリ14%、の肥料が入っていることを意味します。
通常の20Kg袋にはチッソ2.8Kgが入っていることになります。